ウィーンで住居探し①

留学や駐在などで、ウィーンに長期滞在することが決まったのならば、まず必要になってくるのが住居ですよね。願わくば安全で快適、しかも家賃がお得な住居を見つけたいところ。でも、土地勘の全くない海外で、一体どうやって家探しをしたら良いのでしょう?今回は、ウィーンで快適な家を見つけるための情報を、お届けしたいと思います。

 

1.どの地区に住みたいか

 

ウィーンは、東京と同じように23の区に分かれています。数字の少ない区ほど中心地に近いため、移動の利便性を求めるのならば、1区から9区あたりが便利でしょう。とは言っても、ウィーンは小さな町なので、地下鉄で端から端の駅まで行ってもせいぜい3~40分ほどです。地下鉄などの公共交通機関の駅から近い家であれば、どの区に住んでも移動に関しては問題が起こることは少ないでしょう。

公共交通機関にはバスや市電やシュネルバーン、地下鉄などがあります。運行間隔が最も短く、また深夜まで運行しているのは地下鉄ですので、地下鉄の駅が家から近ければ、移動の上では最も快適なのではないかと思います。

自分が頻繁に通うことになる学校や会社の場所に、乗り換えせずに一本の交通機関で行ける場所にある家を選ぶと、通勤通学に特にストレスがないでしょう。

 

2. 予算はいくらくらいなのか 

 

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ウィーンの家賃は残念ながら年々上がり続けています。そして、その傾向はこれからも続くと言われています。家賃は家の状態や、広さ、区によって大きく異なります。

どの区に住むのが経済的なのか、現在の家賃の状況を区ごとに表にしてみました。

■ウィーンの区ごとの家賃の違い(1平米あたりの値段)

1区  Innere Stadt(インネレシュタット) 19,27ユーロ
2区  Leopold Stadt(レオポルドシュタット) 14,85ユーロ
3区  Landstraße (ラントシュトラーセ) 16,03ユーロ
4区  Wieden(ヴィーデン) 16,83ユーロ
5区  Margareten(マルガレーテン) 14,39ユーロ
6区  Mariahilf (マリアヒルフ) 15,53ユーロ
7区  Neubau (ノイバウ) 14,95ユーロ
8区  Josefstadt (ヨーゼフシュタット) 15,08ユーロ
9区  Alsergrund (アルサーグルンド) 14,69ユーロ
10区   Favoriten (ファヴォリーテン) 12,52ユーロ
11区   Simmering (ジメリング) 12,38ユーロ
12区   Meidling (マイドリング) 14,54ユーロ
13区   Hietzing (ヒーツィング) 14,99ユーロ
14区   Penzing (ペンツィング) 13,11ユーロ
15区   Rudolfsheim-Fünfhaus(ルドルフスハイム

ヒュンフハウス)

13,07ユーロ
16区   Ottarkring (オッタークリング) 12,90ユーロ
17区   Hernals (ヘルナルス) 13,50ユーロ
18区   Wähling (ヴェーリング) 14,37ユーロ
19区   Döbling (ドーブリング) 15,29ユーロ
20区   Brigittenau (ブリギッテナウ) 13,43ユーロ
21区   Floridsdorf (フローリスドルフ) 13,68ユーロ
22区   Donaustadt (ドナウシュタット) 16,18ユーロ
23区   Liesing (リージング) 13,92ユーロ

 

このように見てみると、ウィーンの中心地1区や、交通に便利な3区、4区、そしてドナウ川沿いで、自然豊かな22区などが家賃が高い区だと見て取れます。

逆に家賃が安いのは、少し中心地から離れた11区、10区、16区です。交通の便にさほど問題はありませんが、家賃が安い地区は、場所によっては空き巣が多いなど治安が不安定な場所も多いので、家を決める際には、必ず下見をして安全を確認するようにしましょう。

 

3. Altbau(アルトバウ)かNeubau(ノイバウ)か 

 

ウィーンで家探しをする際、決め手の一つとなってくることに、その家がアルトバウかノイバウか、ということがあります。

アルトバウとは大体第二次世界大戦よりも前に建てられた建物で、石造りの分厚い壁や、高い天井が特徴的です。ノイバウとは、戦後に建てられた建物で、現在の日本の建物とほとんど同じです。

アルトバウの利点は、街の中心地に近い、便利な場所に位置していることが多いことです。また、壁が分厚いので音が漏れにくいことも、利点の一つでしょう。これは音楽学校に留学してくる学生さんには重要なポイントの一つです。家で練習をしても、アルトバウの方が苦情がくるリスクを減らすことができます。そして、何といっても最大の利点は、その空間の広さです。

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アルトバウは天井がは3,5メートルほど、高いものでは4メートルほどと、とても高いです。映画に出てくるような石造りの、天井の高い建物に住んでいると、「ヨーロッパに住んでいる!」と強く実感できるのではないかと思います。オーストリアの滞在が限られた期間になるのでしたら、ヨーロッパの雰囲気を満喫するために、アルトバウを選択するのも良いでしょう。

逆にアルトバウの欠点は、時にバリアフリーでない建物があるということ。建設された時には、当然エベーターなどありませんでしたから、今でもエレベーターがないままのアルトバウも多くあります。天井の高いアルトバウですから、階段で3階、4階まで上るとなると、相当な高さを上ることになります。体力に自信のある人ならば問題はありませんが、お年寄りや、小さな子供がいるような家庭は、アルトバウを選択する場合、エレベーターがついているかを必ず確認するようにしましょう。

また、きれいに改装されたアルトバウは、ノイバウよりも人気があるので、ノイバウよりも値段が高いことが多いというのも、アルトバウの欠点の一つでしょう。

 

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ノイバウは日本の建物とよく似ています。ノイバウの利点は、それが新築に近い建物であれば、機密性が高くて、冬でも暖かく住めることです。また、アルトバウよりも天井が低いので、暖房代も少なくてすみます。

そして、ノイバウの間取りはアルトバウよりも実用的で、限られたスペースがうまく活用されていることが多く、バリアフリーの建物も多いです。

地上階にゴミを出す部屋や、自転車を置く部屋、子供のプレイルームやプールなど、住民が共同で使えるスペースが備わっている物件があるのも利点の一つです。

ノイバウの欠点は、アルトバウより壁が薄くて音が漏れやすいこと、天井が低いので、空間が狭く感じられることです。

 

4. 一人暮らしかWG(ヴェーゲー)か

 

家探しでもう一つの大事なポイントは、その家に一人で住むか、一つのアパートを数人でシェアするかを決めることです。オーストリアでは一つのアパートをシェアして暮らすというのは、ごく一般的なことです。ドイツ語でアパートをシェアして住むことをWohngemeinschaft(ヴォ―ンゲマインシャフト)、略してWG(ヴェーゲー)と言います。

ヴェーゲーの利点は、家賃や光熱費をシェアできるので、住むための予算を抑えられるということです。また、家に同居人がいるのでホームシックになりにくいということも挙げられます。

欠点は、同居人と相性が合わなかったときに、人間関係がややこしくなってしまうことでしょう。また家に友達を呼んでパーティーをする時など、同居人の迷惑にならないように気を遣わなければならないことや、トイレやお風呂、キッチンなど共同スペースを好きな時に使えない可能性があることも挙げられるでしょう。




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